住所:愛知県名古屋市北区大曽根
築年月:1992年1月
構造:RC造
今回は賃貸マンションの原状回復工事を担当させて頂きました。
ポイントとしては、もともとワンルームに近い仕様(キッチンと洋間の間に仕切りが無い)で玄関から洋間が丸見えだったので開き戸を取り付けることにしました。
今回の間取りと工事仕様はこんな感じに!
よくリノベーションや新築物件ではあるアクセントクロス(一面を色つきのクロスにする)を採用しました。
原状回復でもアクセントクロスにするだけでイメージはガラッと変わりますしね。
床や建具、木枠などはダークブラウン系で統一。全体的に暗いカラーを使用するのでアクセントクロスには少し濃い目の青を採用しました。
クロスの柄は石目で、床は木目にしています。
でわ、実際の工事や完成のお披露目です。
まず工事の順番としては、クロスや床の張替を前提として各木部の塗装から行いました。
(クロスを張らない場合などは必ず養生が必要ですが張り替えることを前提としているときはある程度雑に塗装しても大丈夫です)
サッシ廻りの木枠や框、部屋の中にある長押や木巾木も塗装していきます。
塗装を乾かすために1日時間をおいて、次は大工仕事になります。
ここで開き戸を取付ます。開き戸を取り付けるためにほんの少し壁を造作して枠を取付、扉本体を取り付けるだけ。
扉を取り付ける前はこんな感じで丸見えでした。
上の写真をみて、なんだこれ?って思った人もいるかもしれませんが、
こちらの物件には有線放送が設備でついていました。有線放送用のOUT端子もコンセントの横に常設。
スピーカーは2個壁に取付けられています。
ただ機械も古く、スマホなどの復旧により有線放送は使われることもなく仲介時の差別化にもならないので今回は撤去することにしました。
壁に埋め込まれているので撤去すると壁に穴があいた状態になるので石膏ボードを使って部分的に補修しパテで仕上げてクロスを張ります。
(壁に物をぶつけて穴があいてしまったときに修繕する方法と同じです)
壁の補修といえば、このお部屋では石膏ボードが一部浮いてしまいクロスが破れている箇所もありました。
壁がGL工法だったり、腰窓や扉の上部でも同じようなクラックが入ることがあるんですが、パテでごまかしてクロスを張ることはできるんですけど間違いなくまたクラックが入ってしまうのでこういった場合も石膏ボードを使って補修していきます。
壁の補修が終わったら、次の工程に。
クロスや床材(今回は塩ビタイル)を貼っていきます。
クロスについてはいつも通りな感じで問題なく進んだんですが、既設の塩ビタイルをめくった時に新事実が発覚!!なんと前の工事でクッションフロアを捲らずにその上から重ねて塩ビタイルを張っていたのです。。。
通常、フローリングなどはそのまま重ねて塩ビタイルを張ることはあるのですがクッションフロアの上に塩ビタイルを重ねて貼ってあるのはあんまり聞いたことが無いので想定していませんでした(汗)(重ねて貼ってある場合、クッションフロアだと妙なフワフワ感があるので気づくのですが、今回はまったく気づきませんでした。。。)
これ、何が大変って新しく塩ビタイル貼るために、既設のクッションフロアと塩ビタイルを捲らないといけなく手間が倍以上かかります。下手すれば工程に遅れが生じるケースもあります。(今回は職人さんが頑張ってくれたおかげで工程も送れずいけました)
クロスと床が終われば後は細かな雑工事たちを終わらせて完成です。
詳細は写真と工事内容載せておきます。
完成写真
工事内容
各所 壁天クロス張替、各所 塩ビタイル張替、有線機材関係撤去(洋間)、各所 木部油性塗装、室内開き戸新設(壁造作含む)、LED照明本体交換(洋間)、ダウンライト本体交換(玄関~キッチン)、換気扇本体交換(浴室・キッチン)、各所 水栓本体交換(浴室・キッチン)、便座交換(トイレ)、ペーパーホルダー交換(トイレ)、シャワーカーテン交換(浴室)、エアコン本体交換(洋間)、各所 スイッチ及びコンセント本体交換 |